2026.05.02
メモから記事ドラフトを作る AI 機能を CMS に組み込んだ
はじめに
Onbit ブログの自前 CMS に、「メモから AI で本文ドラフトを作る」機能を組み込みました。
「書こう」と思った時、頭の中のメモから一行目を書き起こすところが、毎回いちばんしんどい部分です。そこを AI が下書きで埋めてくれると、編集モードからスタートできて気が楽になります。今回はその実装と、設計上の判断のメモです。
基礎となる知識
- CMS の新規投稿画面: タイトル / 抜粋 / タグ / 本文を入力して下書き保存・公開できるブラウザ画面
- dual-provider: Anthropic と Gemini、両方の API を使える状態にしておいて、利用可能な方に自動で振り分ける構成
- SYSTEM_PROMPT: AI モデルに「あなたは何者で、どういう文体で書くか」をあらかじめ伝える指示。生成のクセを左右する重要な部分
解説と使い方
新規投稿画面の上に「メモから AI でドラフトを生成」というセクションを追加しました。素朴なメモを書いてボタンを押すと、5 〜 15 秒で {タイトル, 抜粋, タグ, 本文} が生成されてフォームに展開されます。そのまま編集して下書き保存・公開できます。
API キーは Anthropic と Gemini の両方を見ます。Anthropic があればそちらを優先、無ければ Gemini にフォールバックします。Anthropic の利用はクレジットカード設定が必要で手元でまだ完結していないため、当面は Gemini で動かしています。カードの問題が解決したら Anthropic キーを Cloudflare Pages の環境変数に追加するだけで、自動で切り替わる設計にしました。
SYSTEM_PROMPT には Onbit の文体ルールを書き込んでいます。業界用語や営業敬語を避けること、専門用語は「専門用語(カッコ内: 説明)」の形で併記すること、「私」「自分」を多用しないこと、など。AI が初期で素直にこれを守れるかは別の話なので、後で実出力を見て調整する想定です。
やってみた結果
- 生成 5 〜 15 秒で「タイトル + 抜粋 + タグ + 本文」がそろった状態でフォームに入る
- 当面は Gemini で動かしているが、Anthropic キーを足せば即切り替わる構成にできた
- 既知のリスクとして、メモにない事実を AI が「具体化」して書いてしまう問題がある。日付・期間・コード例は注意して読まないと、もっともらしい嘘が混じる。実際の挙動を見ながらルールを増やしていく方針
まとめ
「書き始め」のしんどさを減らせれば、書く頻度が上がって、結果として中身も磨かれていくはず、という前提で入れた機能です。SYSTEM_PROMPT のチューニングはここからが本番で、別記事で続きを書きます。
参考文献
- 関連記事:
ai-draft-voice-tuning(SYSTEM_PROMPT を実出力ベースに書き直した話) - 関連記事:
cms-autosave(同時期に入れた自動保存)